口腔内スキャナーはただの印象採得マシンではなく、様々なアプリケーションを使用して、より歯科治療を豊かにしていくツールと考えています。

複数台の口腔内スキャナー(IOS)を使用している三好敬太先生のユニークな声をお聞きしました。

まずは口腔内スキャナー(IOS)導入に関してお聞きします。
大学に勤務されていたとき、どのような目的で口腔内スキャナーを臨床使用されていましたか?また、どのような研究をされていましたか?

大学院時代は主に口腔内スキャナーの精度検証を

昭和大学の補綴科に所属していた時は、主にクラウン、ブリッジ、インプラント上部の補綴装置作製のための精密印象採得やインプラント埋入シミュレーションのための概形印象採得に使用していました。また、バイト先のクリニック(現勤務先)ではアライナー矯正にも活用していました。

大学院時代は主に口腔内スキャナーの精度検証を行いました。卒業後は口腔内スキャナーのフルアーチでの精度低下問題を解決するため「スキャン補助デバイスの開発」という名目で科学研究費を頂戴し、日々解決方法を模索していました。

 

ラボスキャナーや口腔内スキャナーにおいてはスキャン精度がどれほど技工物に影響すると思われますか?

精度に関してはもちろんメーカーや機種、個体差が多少存在しますが、症例をしっかり見極め、適切なワークフローを導き出せば

精度に関してはもちろんメーカーや機種、個体差が多少存在します。しかし、症例をしっかり見極め、適切なワークフローを導き出せば、補綴装置の適合精度に全く問題ないレベルまで精度は到達したと認識しています。
最近ではスキャナーの精度よりも、むしろスキャンテクニックによる印象採得のクオリティ、またミリングまでの一連のワークフローの方が補綴装置の適合には大事なのではないかと感じています。

Dr.Shitatori1212

現在、複数台の口腔内スキャナーを使用されていますが、臨床による使い分けをされていますか?

当院では4種類の口腔内スキャナーを使用目的に応じて使い分けています。

当院では4種類の口腔内スキャナーを使用目的に応じて使い分けています。それぞれのスキャナーの特性を理解した上で、何を使うのが最適なのかを常々考えています。


今後ユニットに1台口腔内スキャナーということを視野に入れていますでしょうか?

各ユニットで患者様の印象採得や、コンサルテーションが瞬時にできることが目標です。

個人的にはそうしたいと考えていますが、維持費などの問題もあり、時間はまだまだかかるのではと思います。しかし、各ユニットで患者様の印象採得や、コンサルテーションが瞬時にできることがクリニックの目標でもあります。

 

日本の口腔内スキャナー市場にも多くのメーカーと機種そして価格差があります。購入にあたり、重要視する点を教えてください。

口腔内スキャナーを使って何がしたいのか?

まず口腔内スキャナーを使って何がしたいのか?使用目的を明確にする必要があります。
私は口腔内スキャナーをシリコン印象に代わる印象採得マシンとしてではなく、様々なアプリケーションを使用して歯科治療をより豊かにするツールと考えています。精度が担保されていることは大前提として、付随するソフトウェアやラボサイドとの互換性こそが大事であり、重要視しています。

この度MEDIT i700を導入され、率直な感想をお聞かせください。
スキャンに関し、何か不便なことがありますでしょうか?

この価格帯でライセンスフィーがかからないにもかかわらず、ここまでできることに驚きました。

多くの口腔内スキャナーを経験してきましたが、この価格帯でライセンスフィーがかからないにもかかわらず、ここまでできることに驚きました。
細かいことを言えば、メタルのスキャンが少し弱いなと感じますが、その点を重要視する必要性は無いと思います。口腔内ではスキャンがしにくい部位が必ずありますが、様々な機能を活用することで問題なく回避できます。スキャンスピードも臨床上問題ないですし、注目されている理由が良くわかります。そして何より、多くのアプリケーションの存在と開発スピード、また多くの機能を含むソフトウェアのバージョンアップなど、今後における高い期待感を持っています。

 

先生のクリニックでは院内ラボを併設されていますが、スキャナーによって精度の違いは感じますか?

今までの廉価版スキャナーは使い勝手が良いとは言えないものばかりでした

正直私は廉価版の口腔内スキャナーは否定派でした。
今までの廉価版スキャナーは使い勝手が良いとは言えないものばかりでしたので…。また、「使ったことがない」「慣れていない」先生ほど高額でも使いやすくストレスの少ないものを使用するべきだと思っていたからです。
しかし、臨床において重要なことは印象精度というよりも補綴装置の適合精度の方が大事だと思いますから、否定的な目線で今回i700を評価していこうと思い、シリコン印象からラボスキャン、他社口腔内スキャナーからのモデルレス、i700からのデルレスで作製した単冠のフルジルコニアクラウンを口腔内で試適しました。
結果、適合は全て同程度(探針での触知と目視)でした。CADで設計する際も口腔内をスキャンする際もストレスはありませんでした。このレベルであれば、値段が口腔内スキャナー購入の足枷になっていた先生方にもおすすめできると思います。もちろん2台目以降を検討中の先生にもおすすめできます。

最後に口腔内スキャナーの未来に期待することがあれば教えてください。

患者の治療歴などデータベース化させることで、
人々の暮らしに寄り添った便利で効率的な未来を期待してます。

口腔内スキャナーを使うことが当たり前の世の中になり,クリニックに最低一台はスキャナーがある時代がくれば,患者の治療歴などを含めデータベース化させることが可能です。データベース化させることで人々の暮らしに寄り添った便利で効率的な未来を期待できます。口腔内を直接デジタル化できる口腔内スキャナーには無限の可能性があると思っています。

三好敬太先生、インタビューありがとうございました。

今回のインタビューは、2022年8月に行われました。
 
 
 
 
 
 
 

【製造販売元】 株式会社ダブリューエスエム【販売元】ストローマン・ジャパン株式会社: ● i700 オーラルスキャナ 承認番号:30300BZI00031000
販売名:TRIOS 3 オーラルスキャナ 管理医療機器/ 特定保守管理医療機器 承認番号:22800BZI00042000
販売名:TRIOS 4 オーラルスキャナシステム 管理医療機器/ 特定保守管理医療機器 承認番号: 30200BZI00027000
CORiTEC 150シリーズ 一般医療機器 届出番号:13B2X10463000011